投稿

2月, 2024の投稿を表示しています

019「怒られを逆手に」

めったにない経験 パリ:こないだありがたいことに、とある同世代の男性の作家さんが僕と飲みたいと言ってくれていると共通の知り合いである編集者さんから連絡もらって、それはぜひぜひ! と、3人で飲みに行ったんですよ。 ナオ:ほほう。いいですね。 パリ:飲んだのは、その方のホームグラウンドみたいな街で。 ナオ:作家さんがその街に詳しいわけですね。 パリ:そう。僕らはもう、ただ案内してもらうみたいな感じ。それで、その方がちょっと早めに街に着いて、「老舗の人気酒場の小上がり席が運良く空いていたので、そこで待ってます!」と連絡もらって、向かったんです。コの字カウンターと、小上がりが3つみたいな、ものすごく渋い店。みんな穏やかに飲んでる名店なんですね。そこで、1時間半くらい3人で飲んだかな。おでんがひとつひとつ、驚くほど美味しかったり。 ナオ:なるほど、いい店なんですね。 パリ:最高でした。入れたことが超ラッキーくらいの名店。ただ、なんとなく噂で聞いたことがあったんですが、そこ、取材的なものは一切NGな店らしくて、ちょっと緊張感もあるんです。 ナオ:ビシッとした雰囲気の。 パリ:はい。だけど飲んでたらつい楽しくなってしまって、ちょっとこう、我々のテーブルだけわいわいした感じになってしまってたらしいんですね。大声を出すとかじゃないけど。 ナオ:複数人だとそうなりがちですよね。 パリ:そうしたらそこの店主さんがですね、2代目とかなのかな? おじいさんとかじゃない、ぴしっとしたかっこいい店主さんなんですけど、僕たちの席までやってきて「すいません、もう少しだけお静かにお願いします」って、怒られちゃったんです。軽く。 ナオ:あら、そういうこともあるか。まわりが静かだと特にね。 パリ:申し訳なさすぎました。ただそこからが予想外の展開で、その作家さんが、それはそれとして、店主さんと話せるなんてめったにないチャンス! と「自分たちはこういう者で、こちらの方は、有名なライターのパリッコさんという方なんですよ」って。 ナオ:はは。すごい! 怒られを逆手にとったというか。 パリ:そうしたら、ラズウェル細木先生パワーですよ。店主の方が「あ、『酒のほそ道』で見たことあります」って。 ナオ:わー! 知っていてくれたんだ。 パリ:ただ、怒られた流れだから、もう恥ずかしくて恥ずかしくて。 ナオ:ははは。 パリ:ラ...